
こんにちは、北王のなりたです。
今回は、空間の印象を大きく変える「室内壁タイル」についてご紹介します。
最近は、クロスではなくタイルで壁を仕上げる住まいが増えています。
デザイン性だけでなく、耐久性やお手入れのしやすさなど、実用面でもメリットが多いタイル。
一度取り入れると、その存在感と使いやすさにきっと魅了されるはずです。
タイルならではのデザイン性と存在感
タイルの一番の魅力は、なんといっても質感と光の表情です。
光を受けたときの反射や陰影は、クロスでは再現できない深みを演出します。

メンテナンス性と機能性にも優れた素材
見た目の美しさに加えて、タイルは実用性も抜群です。
耐水性・耐汚性に優れ、特にキッチンや洗面などの水回りに最適。
油や水が飛んでもサッと拭くだけで、長く清潔な状態を保てます。
壁紙のように汚れや剥がれを気にする必要がなく、
「きれいが続く壁」として多くのご家庭に選ばれています。

施工時のポイントとプロの視点
タイルの仕上がりを美しく見せるためには、下地づくりと張り方の選定が重要です。
壁面の平滑性や接着剤の選び方によって、完成後の印象が大きく変わります。
また、コストを抑えたい場合は、「壁一面のアクセント貼り」もおすすめ。
空間全体に貼るよりも費用を抑えながら、しっかりとデザイン効果を感じられます。
照明との組み合わせも大切なポイント。
照明を合わせることで、タイルの立体感や陰影が引き立ち、より上質な空間を演出できます。
張り方で変わる印象 ― 馬目地・芋目地・デザイン貼り
同じタイルでも、「張り方」によって空間の印象は大きく変わります。
馬目地(ずらし貼り)
ニッタイ工業の「BE-300」「BE-400」「BE-700」を使い、
カップボード上から天井まで貼り上げた事例では、3色をランダムに混ぜることで大迫力の仕上がりに。
タイル一枚一枚が持つ微妙な色の違いが、まるでインテリアのアートのような存在感を放ちます。

また、洗面空間では「WAT-ST-202S」を使用し、壁面全体を1色でまとめた事例も。
マリンライトの柔らかな光がタイルに反射し、心地よい雰囲気をつくり出します。

芋目地(縦横をそろえる貼り方)
きっちりと整列した美しいラインが特徴。
5cm角の小さなタイル(ニッタイ工業「LM-5/50」)を使った洗面では、木製の棚や鏡枠との相性が抜群です。

細長いタイルを縦に貼った名古屋モザイク「LB-825」は、シャープで洗練された印象。

一方で、横長に貼ったネイビーの「HST-204S」は、落ち着きと迫力を両立しています。

その他のデザイン貼り
イギリス張り:大きさの異なるタイルを交互に貼ることで、独特のリズムとおしゃれ感を演出(名古屋モザイク「RF-48」)。

ハニカム型:六角形のかわいらしいフォルムが人気。個性的で温かみのある空間に(名古屋モザイク「SOR-28-201」)。

アートモザイク:和の情緒を感じるボーダーデザイン(名古屋モザイク「SLM-B01」)。落ち着きのある大人の空間に最適です。

タイルで変わる暮らしの表情
タイルを取り入れることで、空間全体の「雰囲気の変化」を実感する方が多いです。
壁一面のアクセントがインテリアの主役となり、空間が一気に華やかに。
さらに、汚れにくくお手入れがしやすいため、忙しい日々の中でも清潔さを保ちやすくなります。
照明との相性も抜群で、タイルの質感や陰影が夜の時間をより心地よくしてくれます。
また、タイルの反射によって空間が広く・明るく見えるのも嬉しいポイント。
デザインと機能を兼ね備えた、まさに“永く愛せる素材”です。
まとめ ― タイルで自分らしい空間を
室内壁にタイルを取り入れることで、住まいは見違えるほど魅力的に変わります。
デザインの自由度、素材の強さ、そして空間を引き立てる存在感。
それらを上手に組み合わせることで、日々の暮らしがより豊かになります。
北王リノベーションでは、素材選びからデザイン・施工までトータルでご提案しています。
あなたの理想の住まいづくりを、タイルの力で一緒に叶えてみませんか?

リノベーションプランナー
なりたNARITA
二級建築士/インテリアコーディネーター