2022年に窓サッシメーカーYKK APと共に『戸建性能向上リノベーション実証プロジェクト』
その一環として計画された手稲区稲穂にあるモデルハウスに住まわれているオーナー様による、住まいの検討時から実際に住まわれての住み心地について語っていただいた対談をご紹介します。メンバーはオーナー様ご家族、relife+ (リライフプラス) 編集長の君島様、YKK社の大浦様、弊社のリノベーションプランナーの4名です。オンライン対談形式で行われた内容をコラムにてご紹介いたします。
お家探しについて
relife+ (リライフプラス) 編集長 君島様(以下、君島様):本日はどうぞよろしくお願い致します。
もともとは、どのようにお家を探していらっしゃったのでしょうか?
オーナー様:元々は、注文住宅でも一から探しており、土地から探している段階でした。ハウスメーカーも10社以上探していましたね。その時、たまたま北王さんの物件で外観がかっこいいと思い、見に行ってみたのがこの家との出会いでしたね。
君島様:そこから、物件の購入までの決断は早かったんですか?
オーナー様:私は、結構悩むタイプだったのですが…。奥さんがすぐに気に入ったので、決めるまで時間はかかりませんでしたね。
リビングの大きな窓を通した眺望であったり、内観は北王さんならではの、センスのいいコーディネートであったり、そこに一目惚れをしたところが大きい決め手だったと思います。
また私自身、各ハウスメーカーで検討した時、家の性能のことも独自で色々と調べていたりしたので、その点も気になっていましたが、販売担当の佐々木さんがその点を的確に答えてくださったので、より一層、信頼感もありましたし、納得感がありました。
君島様:ご主人は元々、住宅性能に興味があったんですね。
オーナー様:そうですね…。先程、申し上げた通り、別会社の注文住宅のセミナーのようなものに行った時、最初はあまり家のこともわかっていなく、UA値や気密とかのことを情報を収集し、家のことを聞いていたりしました。
以前住んでいたアパートが冬は朝方だと室内が7°とか…。いや、日によってはそれ以下だったこともあるかもしれませんが、その家がとても寒かったんですよね。笑
その分、暖房にかかる光熱費もかさむし、しんどいなぁと思っていたところから、家の性能のことに興味を持ったのがきっかけです。
また、ちょうど子供が生まれるタイミングだったので、その点も家のことを考えるきっかけだったりしますね。
君島様:では、このモデルハウスは眺望が良かったり、性能面でも問題はなかったりと、オーナー様が求めていたものがあったという感じでしょうかね。予算的にもクリアだったのでしょうか?
オーナー様:そうですね。札幌市の注文住宅でも一般的に建物と土地込みで5,000万円が相場なのは知っていて、高いなぁ。と。そこで3,000万円台でフルリノベーションでこの家の雰囲気であればとてもいいなと感じました。
土地も丁度、札幌市は上がっている状態でしたし。かといって、求めている家の理想像としては、家も広めが良いし。ウッドデッキも欲しいとか、家に欲しい要素はいくつかあったので、新築だともっと高くなっていくなと思っていました。
君島様:では、モデルハウスとの出会いはとてもいい出会いだったんですね。
オーナー様:そうですね。本当に北王さんには感謝しています。
性能面で気にされていた部分って、どんなところでしたか?
YKK大浦様(以下、大浦様):先程、販売担当の佐々木さんが性能のことについて、的確に答えて頂いたとお話をお聞きしましたが、具体的にどのように回答して頂いたのですか?
オーナー様:先程の注文住宅のセミナーに行った時に、色々教えてくれる先生みたいな人がいて、そこで家の性能のことを答えられないハウスメーカーの人はダメみたいなこと言われたんですよね。笑
そんな話を聞いていたので、こちらのモデルハウスに来たときに対応してくれた佐々木さんが「断熱性能G2グレードです!」といっていただき、UA値が0.27とお聞きして「そんな値が出るんだと」驚き、最初は嘘かと思いました。笑
他のハウスメーカーさんで新築の家を見た時、この値がないところもたくさんありました。そんなこともあり、もっと詳しく聞きたいという流れになりましたね。
また、しっかりとUA値が高い新築のハウスメーカーさんもいらっしゃいましたが、今度はそこが高いと、注文住宅の場合にすると家の中のデザインや間取りで制限が出てくる印象がありました。
大浦様:そうですね。性能値を上げようとすると、今度は窓の数を少なくするしかなくなってくるしかなくなってくるので、想像していた住まいの間取りと違ってきたという感じですかね。
耐震性能についても関心はありましたか?
君島様:家を探していく中で、耐震性能についても関心はあったのでしょうか?
オーナー様:性能的な面で考えると耐震よりか、私たちは断熱優先で考えていましたね。ただ耐震についても十分取れていると思っていたのでそこは気にしていなかったです。※物件は耐震等級2相当(上部構造評点のうちの最小値1.25)に耐震性能が向上しています。
リノベーション物件といったところで、耐震どうなんだろうな?と思ったりもしましたが。数値的に見ても、全然問題ないなと思っていましたね!
温熱環境についてはいかがですか?
君島様:丁度、入居されて1年が経つんですね。四季を通し、温熱環境についてはいかがですか?満足されていますか?
オーナー様:本当に満足しています。去年の冬も、全然、寒くなく過ごすことができました。家の断熱が効いているのか、暖房設備関係に頼らなく、暖房を切っても、寒くなく過ごすことができた感じです。
アパートに暮らされていた時と高熱費について
大浦様:先ほど高熱費が気になられているとおっしゃって頂いたかと思いますが、アパートに住まわれていた時と、暖房費など光熱費は実際には変わりましたか?
オーナー様:当初、戸建てで考えると倍ぐらいするのかなと思っていましたが住んでみると、アパートより安いぐらいでしたかね。
以前、住まわれていたアパートの冬や夏はどのように過ごしていたか。
君島様:アパートに住まわれていた時、どのように冬は過ごされていたんですか?
オーナー様:灯油ストーブを持ってきたりとか…。あとは、厚着のモコモコな服を着たりしてましたね。笑 あとは朝起きたら顔が冷たかったりり…。隣の部屋は白い息が出ていたりしました笑
君島様:具体的にどの辺が寒かったとかはあったのでしょうか?
オーナー様:全部ですね 笑 寝室ではない、使っていない部屋に行くと冷蔵庫のように寒かったです。冷気がすごかったので。
君島様:夏はどうだったんですか?
オーナー様:夏は地獄でした。クーラーがついていなかったんですよね。北海道はクーラーがついていない家もあるのですが、それにしても暑かったです。
クーラーの使用頻度について
君島様:今の住まいはクーラーは付いているんですか?
オーナー様:はい、北王さんにつけて頂きました。ですが、実は、昨年はクーラーをつけなくても割と大丈夫でしたね。クーラー使ったっけ?っていう感じで。
クーラーを使うことに慣れていないのもあるんですが、つけなくても家の中が十分に涼しかったり、扇風機をつけたり、窓を開けて、家にある換気のシステムをつけておくだけで、乗り切ることができましたね。
君島様:北海道は最近でも暑いとニュースで見たりするんですけど、それでも大丈夫だったんですね。
冬の暖房について
君島様:冬はどれくらい暖房を使ってらっしゃいますか?
オーナー様:冬は起きてから、就寝までは基本的につけていて、寝ている時や外出時はつけていないですね。エリアごとにパネルヒーターがありますが、あまり設定は高くしていなく、低めの温度設定で十分なくらいです。
朝方の冬の暖房を切っている時の温度について
大浦様:暖房をつける前の室内の温度はどれくらいでしょうか。
オーナー様:寒日でも15度は切らないと思いますね。
一同:すごいですね!
君島様:やっぱり気持ち的に楽というか、そのようなことはありますか?
オーナー様:1番はやっぱり子供と快適な空間に住めるのが一番安心できますね。肌寒ければパーカーを着ますが、基本的に冬でもTシャツと短パンで過ごせるので快適ですね。モコモコしたやつも着なくなりました。笑
君島様:お布団などは量的にどんな感じですか?
オーナー様:掛け布団(羽毛布団)が1枚あれば、大丈夫でしょうかね。
大浦様:結構、収納もすっきりしそうですよね。余計な布団がいらなくなりそうです。
オーナー様:そうですね。暖房関連のものが少なくなった印象はあります。
窓のことについて
君島様:リビングの窓にロールスクリーンがあると思うのですが、こちらは断熱にも何か関係しているのでしょうか?
オーナー様:いえ、あまり…。窓自体が素晴らしいと思うのであまり気にしたことはないですね。窓を触っても冷たくないので、すごいと思います。
君島様:モデルハウスを購入された時は、断熱などが内側が見えるようになっていたんですよね?
オーナー様:そうですね。リビングの窓側がそのようになっていました。
君島様:そのようなところも決め手になったのですか?
オーナー様:いえ、そこは特に。笑
でも、断熱に力を入れているんだな、ということはとても伝わりましたね。購入前にも一応、施工中の写真なども見せていただき、資材関係もしっかり包み隠さず、見せて頂いたりしたので安心感にも繋がりましたね。
以上の内容が性能向上モデルハウスに住まわれているオーナー様の声でした。ご協力いただいたオーナー様ありがとうございました。