角型スタッドとは【よく使われる建築用語】

建築現場でよく使用されている『建築専門用語』。今回はマンションリノベーションの現場使われる建築用鋼製下地材の「角型スタッド」について触れたいと思います。

鋼製下地材として主にふかし壁や間仕切壁に使われます。図面でみると◯のついている部分の骨組み部分として使われます。

木造住宅では主に木材を使用するのに対して、マンションの間仕切壁では角型スタッドを使用する事が多いです。

また、現場内での施工性が高く、材料が軽量な為、搬入出が限定されるマンションでの工事では多く使用される材料です。

木下地に比べ鋼製の下地は品質に差が生じない為、安定した品質で施工が可能です。反面、経年荷重の影響等により壁にゆがみを生じさせるケースもあります。症状が進行するケースが少ない為、リノベ工事の際にはそのままクロス張替を行うか、下地補強や入れ替えを行うかの判断が難しい部分でもあります。

外壁面や隣の部屋との壁(界壁)面は角型スタッドではなくGLボンドという石膏系の接着剤を利用します。角型スタッドは部屋内の仕切壁にのみ使用されます。 角型スタッドもGLボンドも専用の金物しか使用できない為、マンションにお住まいで壁に取付をご検討されている方は要注意です。市販の石膏ボード専用の固定ピンは壁に傷が残りにくく取り付けが簡単なのでおすすめです。大きな鏡など荷重のある物の取付の際はご相談ください。

施工管理 マネージャー

小島 敏蔵TOSHIZO KOJIMA

二級建築士 / 一級建築施工管理技士

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