【第4回:リノベーション マンションモデルができるまで】解体現場立会、驚きと再調整、工事への橋渡し

2026年8月初旬、札幌市西区山の手エリアに、新しいマンションリノベーションのモデルルームがオープンします!マンション名は「リーベスト山の手」(住所:札幌市西区山の手2条3丁目1-1 / 地下鉄東西線「琴似駅」まで徒歩13分)

「ただ完成を待つだけじゃつまらない!」ということで、解体前のガランとした空間から、素敵に生まれ変わるまでのプロセスを全部お見せする【マンションモデルができるまで】の連載。

第4回は解体後の現場立会についてのお話です。設計スタッフ 佐々木さん&工事スタッフ 堀さんにお話を聞きました!普段はなかなか見れない、解体後の様子を伺ってみましょう。

 画像左:堀さん 右:佐々木さん

 

 

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そもそも「解体」といっても、どんなことをするのですか

堀:既存の仕上げから、キッチンやユニットバスといった住宅設備、それから壁や天井の骨組み(下地)に配管や配線まで、使わない部分は全て撤去してしまいます。コンクリートの骨組みだけ残して解体することを「フルリノベーション」といいますが、北王では元々の間取りを活かして壁・天井の下地をある程度残す工事が多いですね。

佐々木:既存で使えるものは残したままの方がコストを抑えてご提案ができるので、もとの間取りを活かした設計にすることが多いんです。古いものを使う、というと抵抗がある方もいらっしゃるかと思いますが、壁や床の骨組みは金属製のものが使われていて劣化もしづらいですし、人の目や手に触れる部分は全て新しくなるので、その点も安心して暮らしていただけると思います。

:特にリノベーションでは解体してみないとわからないことだらけ。予想もしてないところに骨組みがあったり、配管がされていたり。もちろん計画段階で様々な想定をしていますが、実際に計画通りに工事できるのかを判断できるのは、解体後のこのタイミングだけなんです。

佐々木:間取りに変更が必要になる、みたいな大きな変更はほとんど起こりませんが、想定していた寸法から調整が必要だったりするので、現地でお客様と確認するのが解体現場立会です。今回はモデルルームですが、普段の工事でもお客様にとって大事な立会になります。

重要な立会なんですね。実際にどんなことをチェックするのですか

堀:配管経路や下地の状態の確認が主なのですが、あらゆる点で「図面通りに施工できるか、意図通りに施工できるか」を確認します。ここでお客様のご要望や設計の意図をしっかり把握できていないと、後から思っていたのと違う!ということが起きてしまうので。

佐々木:新築住宅では0から建てるので図面通りに進むのが基本なのですが、マンションリノベーションだとそうもいかない場面が多くて。解体してみて初めてわかる部分もあるので、現場を見ながら確認・調整をしてきました。

例えば、今計画のポイントのひとつでもあるキッチンは配置を既存から変えていて。事前調査で目途はついていたんですが、配管方向が実際に配置変更に対応できるかは解体するまでわからなくて、ドキドキでした。問題ないことが確認できて一安心です。

:現地調査のコラムにもあった「GL工法」の壁かどうか「梁の位置」はどこか、というのも事前調査済みではありますが、解体してみて初めて確定するんです。特に天井は下地がどうなっているかで高さ方向の仕上りが変わってきます。実際に、事前調査段階の図面から寸法調整が必要な部分があったりしましたね。

現地調査のポイントについてはこちら 〉〉

 

 

今回はどんな調整が必要だったんでしょう

堀:具体的な部分では、玄関・土間スペースの天井が実際に測ると傾いていました。ここには計画のポイントになる造作建具がつく予定なので、天井を水平に組みなおす必要があります。壁や天井がわずかに傾いていることは古いマンションにはよくあることで、想定している寸法が納まらない!ということを防ぐためにも、解体の際にしっかり確認するようにしています。

佐々木:玄関・土間スペースといえば、床のレベルを計画から調整する必要がありましたよね。RCの床にすでに段差があって、できれば段差なく玄関~土間スペースをつなげたかったのですが、そうもいかなくて。

堀:もちろん段差がある可能性も事前に想定してましたが、解体するまでは確定ではなかったので。その場で設計・工事スタッフで図面を囲んで調整できたのでよかったです。玄関自体の床を高くして解決するのはどうか?逆につまづいてあぶないのでは?だったり。せっかくの見せ場なので、なるべく設計の意図通りで、かつ実用的に調整できたと思います。

実際に寸法をあたりながら検討する設計 高橋さんと佐々木さん

堀:あとは、リビングの造作TVボードと上部の棚を調整しました。TVボードなのでコンセントが必要ですが、ここの壁はRCの壁で配線が通せないんです。上部の棚も、解体してみたら梁がGL工法だったので、そのままでは固定できないため再検討しました。

佐々木:コンセントについては、TVボードの中を通して配線することを工事側から提案してもらいました。新築だとコンセント位置は壁の中を通して融通が利きやすいのですが、マンションリノベではそうもいかなくて。その場で工事スタッフから提案がもらえて、とても助かりました。上部の棚も、どうにかお願いします(笑)

堀:(笑)梁下に固定用の下地をいれておきますね。

リビングまわりの造作家具スケッチと解体後の梁の様子

解体現場を見ると、いたるところに寸法や線が建物に直接書かれていますね

 堀:こうして現場で調整したことや、実際の壁の位置などを書きこんでいるんです、「墨だし」と呼ばれる作業ですね。工事部マネージャーの石橋と協力して、なるべく墨だしをするようにしています。調整済みのことを実寸大で伝えられて、職人さんがスムーズに作業できるようになるので。そうすると僕らも後々の作業で楽ができる(笑)この作業はとても大事なんです。

佐々木:新築ではここまで書きこむのはあまり見かけないので驚きました。バンクシーみたいで(笑)思わず写真撮っちゃいましたもん。

堀:マンションリノベのようにすでに下地があるような状態だと「どこまで壊すか」というのも大事なので。使える部分はそのまま残したほうがコストを抑えてお客様に提案できるし、壊してまた作る、みたいな二度手間も防げます。

一目でわかるように書き込まれている。完成後には見えなくなるライブ感。

解体後の調整がとても大事なのはマンションリノベ-ションならではなんですね

佐々木:そうですね、そこが新築とは大きく違うと思います。新築では基本的に図面の通りに建物ができますが、リノベーションでは逆に建物に図面が影響されるというか。計画の仕方も寸法に余裕を持たせたりと工夫が必要です。解体して初めて寸法が確定する場面も多いので、この立会でお客様と現地確認しながら、図面に反映して進めていきます。

今回はモデルルームの計画なので、お客様がいらっしゃらない代わりに私と高橋がたくさん確認されました(笑)

堀:立会の時点でを8割以上は把握できているように石橋にも言われているので(笑)それでも実際に工事が進んでていくと、予定寸法通りにいかない場面はたくさんあります。そのときお客様のご要望や設計の意図さえ把握できていれば、僕らも現場で応用が利かせれる。そういう意味でも、解体立会はとっても大切です。

漏らさず確認している工事 堀さんとその場で検討する設計 佐々木さん

 

次回vol5では実際に施工中の現場の様子をレポートしていきます。【解体】した状態からどう工事が進んでいったのか、そろそろ全貌が見え始める予定です。

8月初旬の公開&販売開始となるリノベーション・マンションモデル【リーベスト山の手】、どうぞお楽しみに! 

 

 

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