いつも北王リノベーションのコラムをご覧いただきありがとうございます。マイホームを検討する中で、「新築にするか」「中古住宅を購入してリノベーションするか」で迷われている方も多いのではないでしょうか。近年注目されているのが、既存住宅の性能を大きく引き上げる“性能向上リノベーション”という考え方です。今回は西野モデルハウスで実際に行った性能向上の取り組みをご紹介しながら、「中古+リノベ」という選択肢の可能性についてお伝えします。
なぜ今、性能向上リノベーションが求められているのか
中古住宅は価格面で魅力がある一方で、「寒いのでは?」「地震は大丈夫?」といった不安を感じる方も少なくありません。
特に築年数の経過した住宅では、断熱・耐震・気密といった基本性能が現在の基準に満たないケースも見られます。しかし、適切な設計と施工を行えば、新築同等、あるいはそれ以上の性能へと引き上げることも可能です。
西野モデルハウスでは、その可能性を“数値”で明確に示しました。
西野モデルハウスの性能向上ポイント

解体して見えた既存住宅の課題

解体時に確認できたのは、筋交いが正しい位置に施工されていない箇所でした。当時の基準では問題がなくても、現在の耐震基準から見ると補強が必要な状態です。壁を開いて初めて分かることがある。これが中古住宅のリアルです。
耐震等級3へ引き上げる補強工事


筋交いの追加、接合部への金物補強を実施。その結果、耐震等級は最高ランクの「等級3」を実現しました。これは建築基準法の約1.5倍の耐震性を持つ水準です。リノベーションでも、ここまで性能を高めることが可能です。
断熱等級1から等級6へ。UA値0.74→0.28へ改善

既存住宅のUA値は0.74W/㎡K。リノベーション後は0.28W/㎡Kへと大幅に向上しました。
断熱等級は最低レベルの1から等級6へ。HEAT20 G2レベル相当の高断熱住宅へと生まれ変わりました。
壁にはアクアフォームNEOを80mm吹付施工。吹付断熱は隙間なく充填できるため、断熱と同時に気密性も確保できる点が大きなメリットです。
気密施工で性能を最大限に引き出す

さらに気密シートを施工し、細かな隙間まで丁寧に処理。高断熱住宅は、高気密であってこそ本来の性能を発揮します。室内の温度ムラが少なくなり、冷暖房効率も向上。ヒートショック対策にもつながります。
新築か、リノベーションか。大切なのは「性能」という視点
性能面が不安だから新築、という考え方は少しずつ変わり始めています。中古住宅をベースに、耐震・断熱・気密をしっかり向上させる。
そのうえで間取りやデザインを自分らしく整えるという選択肢も、今や現実的です。
もちろん新築にも大きな魅力があります。重要なのは、「どちらを選ぶか」ではなく、「どのレベルの性能を確保するか」という視点です。
3月7日・8日 パネル展示見学会開催
今回ご紹介した性能向上の裏側を、パネル展示で詳しくご覧いただけます。
- 解体時の構造の状態
- 耐震補強の具体的な方法
- 断熱改修の工程
- 数値の変化とその意味
普段は見ることのできない“壁の中”を、分かりやすく解説します。
これから物件探しを始める方や、中古購入+リノベーションを検討中の方にとって、判断基準が明確になる見学会です。性能向上リノベーションという選択肢を、ぜひ実際にご確認ください。
