こんにちは、北王リノベーションです。住まいづくりにおいて、床材や壁紙などのデザインにこだわる方は多いですが、「見切り材」の存在を意識される方は意外と少ないかもしれません。見切り材は、異なる素材や仕上げ材の境目に入れる部材のこと。細かい部分ですが単なる境界線ではなく、工夫次第で空間全体の一体感を高めたり、デザイン性を引き立てる重要な役割を担っています!
今回は、北王リノベーションで取り入れる見切り材の魅力や、インテリア効果を高める活用法についてご紹介します。
考えるきっかけポイント|床材の切り替えで生じる「違和感」
暮らしの中で、リビング・ダイニング・キッチン・トイレといった場所ごとに床材を変えるケースが一般的です。
リビングには木の温もりを感じられるフローリング、キッチンや水回りには掃除がしやすいタイルやクッションフロアなど、素材の特性を活かして選ぶと快適性が高まります。
しかし、異なる床材が隣り合うと「境目」が気になることがあります。
例えば、フローリングとタイルが直接ぶつかると、見た目に不自然さが出たり、段差や隙間が生まれる原因になります。また、せっかくのインテリアデザインも、床の切り替え部分で統一感が損なわれてしまうこともあります。
そこで役立つのが「見切り材」です。適切に選び、丁寧に施工することで、空間全体を美しく、快適に仕上げることができます。

見切り材のもたらす3つの効果
見切り材を取り入れることで得られる効果を、 簡単に具体的に3つご紹介します。
異なる床材を組み合わせる際、見切り材を入れることで境目がきれいに収まり、空間全体の一体感が生まれます。特にフローリングに合わせた見切り材を使用すると、床材同士が自然につながり、違和感のない仕上がりになります。

デザインのアクセントになる
見切り材はただの境界線ではありません。選ぶ素材や色によって、床全体にさりげないアクセントを加えることができます。インテリアの一部として見切り材を活かすことで、空間にメリハリを持たせることが可能です。

空間にリズムを生む
同じ床材が続く空間でも、見切り材を取り入れることでちょっとした変化やリズムを演出できます。視覚的な区切りをつくることで、動線やエリアの違いがわかりやすくなり、空間に奥行きを感じさせる効果も期待できます。
見切り材で住まいに上質さをプラス

先ほどもご紹介した通り、よくある例としてはリビングをつなぐ床に、異なる素材が使用されている例です。リビングは木目のフローリング。一方、キッチンなど、主に水場のところは掃除がしやすいタイル仕上げ。その境目にフローリングと同系色の見切り材を施工することで、段差のないすっきりとした納まりを実現することができます。
見切り材を入れることで、異素材の切り替え部分も自然に馴染み、統一感のあるデザインに。さらに、見た目の美しさだけでなく、掃除やメンテナンスがしやすくなるという実用的なメリットも得られました。
結論|小さな工夫で、大きなインテリア効果
見切り材は、決して主役ではありません。
しかし、床材の境目を美しく仕上げ、空間全体に統一感とデザイン性を与える大切な存在です。
「空間の一体感を高めたい」「床にアクセントを加えたい」「おしゃれにリノベーションしたい」と考えている方にこそ、見切り材の工夫をおすすめします。オープンハウスなどにお越しいただいた際には、「このご自宅ではこんな見切り材を使っているんだ」といった視点でご覧いただくと、見学会もまた違った角度から楽しんでいただけるかもしれません。
北王リノベーションでは、床材の選定から見切り材の活用まで、トータルでご提案しています。小さな工夫が、住まい全体の印象を大きく変えるポイントになるはずです。ぜひお気軽にご相談ください!

リノベーションプランナー 主任リーダー
かわしまKAWASHIMA
FP3級