こんにちは。今回は、中古マンションをリノベーションする際に取り入れたい間取りアイデア「インナーテラス」についてご紹介します。
リノベーションを考える中で、「限られた面積の中でも、心地よい居場所を増やしたい」「家の中にちょっとした変化が欲しい」と思ったことはありませんか?そんなときにおすすめしたいのが、バルコニー横や窓際のスペースを活用した“インナーテラス”の設計です。
暮らしの中に“ゆとり”と“多機能性”を与えてくれるこの空間。マンションという制限のある住まいでも、工夫次第で大きな付加価値をもたらしてくれます。

マンションリノベでの課題とインナーテラスの可能性
新築マンションでは実現しにくい間取り変更も、リノベーションであれば柔軟に対応できます。しかしその一方で、限られた専有面積内での工夫が求められることも事実。
・ワンルーム的になりがちな間取り構成
・バルコニーの使いにくさや動線の制限
・ペットや子どもの居場所づくりの難しさ
こうした課題を「空間の使い方」で解決する方法の一つが“インナーテラス”という中間領域の創出です。
外と中の間にある「ちょっと特別な場所」を設けることで、生活の中に自然と機能的な“余白”が生まれ、住まいの満足度が大きく変わってきます。
暮らしを変える3つのインナーテラス事例
ここでは実際にリノベーションで取り入れられた、3つのインナーテラス事例をご紹介します。いずれもマンションならではの工夫が光る事例です。
① 書斎兼インナーテラスのテレワークスペース

リビング横のバルコニー際に設けたインナーテラス。
日中の自然光を活かしてグリーンを配置し、癒しの空間に。
窓際にデスクを置くことで、家族の気配を感じながらも程よく集中できる**“半個室”のようなテレワークスペース**に早変わりします。
ポイントは、扉や壁で完全に区切らず、床材の切り替えやレースカーテンで緩やかに仕切ること。
そうすることで空間が閉塞感なくつながり、居心地のよい執務空間を生み出せます。
【ここが工夫ポイント】
- レースカーテンで光を保ちながらゾーニング
- 床の素材変更で空間の性格を明確化
② わんちゃんのゲージスペースとして活用

キッチン横の窓際に設けたインナーテラスは、大切な家族であるわんちゃんの特等席に。
暑がりなわんちゃんのためにひんやり感のあるタイル材を採用し、通年快適に過ごせるよう設計しています。
また、清掃性と耐久性に優れた塩ビタイルを用いることで、お手入れの手間も最小限に。
家事動線の一部として組み込むことで、ペットの世話と日常の家事が両立しやすい点もポイントです。
【ここが工夫ポイント】
- ペットが快適な床材選び(タイル+塩ビ)
- 家事動線を阻害しない配置計画
③ 小さな自然を楽しむ、室内ガーデンスペース

「マンションだけど、家庭菜園を楽しみたい」
そんな希望を叶えるのが、インナーテラスを活用した室内ガーデンスペースです。
天候に左右されやすいバルコニーではなく、屋内に設けることでいつでも快適に植物を育てられる環境が整います。
これはまさに、“内と外の中間領域を活かす”というインナーテラスの原点ともいえる考え方です。
【ここが工夫ポイント】
- 丈夫な磁器タイルを床材に採用することで、水や土が落ちても安心。
- 室内にいながら自然に触れることができ、植物を育てる喜びを暮らしにプラス。
- 子どもの感性や好奇心を育てる空間としても最適。家族の気配を感じながら遊べる場所として活躍します。
リビング横など視線が届きやすく、明るさも確保できる場所に設けることで、毎日の暮らしに彩りと癒しを与えてくれる空間に仕上がります。
まとめ:空間の“余白”が、暮らしの豊かさをつくる
いかがでしたか?
マンションという限られた空間の中でも、「ちょっとした工夫」で生活に広がりや楽しみをプラスすることができます。
“インナーテラス”は、住まいの中に新たな居場所をつくることで、暮らしの質を高めるリノベーション提案の一つです。
書斎、ペットスペース、グリーンコーナーなど、目的はさまざま。自分たちのライフスタイルに合わせた空間のあり方をぜひ考えてみてください。
まずは、ご自身の暮らしにどんな“余白”が欲しいのか、気軽に相談してみませんか?
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リノベーションプランナー
たなかTANAKA
二級建築士