【第3回:リノベーション マンションモデルができるまで】プラン完成、北王ならではの設計と工夫

2026年8月初旬、札幌市西区山の手エリアに、新しいマンションリノベーションのモデルルームがオープンします!マンション名は「リーベスト山の手」(住所:札幌市西区山の手2条3丁目1-1 / 地下鉄東西線「琴似駅」まで徒歩13分)

「ただ完成を待つだけじゃつまらない!」ということで、解体前のガランとした空間から、素敵に生まれ変わるまでのプロセスを全部お見せする【マンションモデルができるまで】の連載。

第3回はプラン(間取り)&デティールをご紹介します。引き続き、今回のプロジェクトを担当した設計スタッフ高橋さん&佐々木さんにお話を聞きました!8月のオープンが楽しみになること間違いなし、になるお話が聞けましたよ。

 

 

\ 完成プランがこちら /

【プランの特徴をピックアップ】

①玄関直結の土間空間を新設
②セミオーダーの2列型キッチン&回遊動線
③たくさんの造作家具&収納
④スッキリ&洗練をつくる細かな工夫
 

 

 

POINT①【玄関直結の土間空間】
多目的で使える空間、光を届ける特注建具

玄関&土間スペースの完成予想パース。特注の引き戸はナラの突板仕上げでシンプル&上質な佇まい

 

この土間空間はどういう用途?引き戸もすごく大きいですね

佐々木:ここは収納スペースでも趣味空間でもスモールオフィスでも、いろいろ使えちゃう多目的な空間です。玄関と仕切る引き戸は大きなガラスを組み込んだ特注品で、窓からの光を玄関にお届けしてくれます。これで「マンションの玄関、暗くなりがち問題」はある程度解消できたかと思います。

高橋:床はモルタル仕上げで、土足や室内サンダルでラフに使う想定です。壁一面には可動棚をつけてあるので収納力も抜群。「収納&趣味空間」として使うのが定番かなと思いますが、個人的にはここにベッドをドンと置いちゃって、ラフな寝室にするのもアリじゃないか?と思っています。公開期間中にベッドを置いてみたいです(笑)。

  

 

POINT②セミオーダーの2列型キッチン&回遊動線
住まいのコックピット的な居場所

リビングからキッチンを見た完成予想パース
 

キッチンはシンクとコンロが分離しているんですね

高橋:そうですね、コンロとシンクが分離した2列型&回遊できるキッチンで、アイデアの元は佐々木さんなんですが、私はここにすごく「コックピット」を感じていまして。リビングを見渡せて、眺望もたのしめて、家族との会話もたのしめる立ち位置。グリーンの面材もかわいい………いくらでも話せちゃいますね(笑)

ちなみに今回のキッチンメーカーは「トクラス」さんを採用しまして、シンク側の天板を現地に合わせてカットするセミオーダー式になっています。トクラスさんとしても北海道では初となる試みのようで楽しみです!

そういった「リノベーションならではの課題」を捉えて、なるべく無駄な費用をかけないで設計できるっていうのは、注文住宅からフルリノベーション、あるいはインテリアまでを同じ価値観で提案している北王らしい部分かなと思います。

ここは完成してからもっとコッテリとお話したいです。

 

 

POINT③ たくさんの造作家具&収納
たとえば【特注ソファベンチ】と【開口BOX】

リビングの一角。造作TVボードとソファベンチ。上部には飾り棚が連続。

ソファベンチのスケッチ。クッションも特注の予定。

 

造作家具がたくさんですね!胡坐かきたいソファベンチ

佐々木:今回はたくさんの造作家具・収納をデザインしたのですが……中でもこの【ソファ・ベンチ】は完成が楽しみです。クッションもこれに合わせてオーダーするんです。

バルコニーの真正面に位置しているのですが、寝そべったり、ダラっと深く腰掛けたら空が見えるのではないかと。いつもジッとずっと空を見ることは少ないと思いますが、ふと視界に入ると気持ちが良さそうです。休日の朝や、夏の夕方とか。例の髭モジャのペルソナさん(想定した住人)は楽しんでくれそうです。

ちなみに造作家具はすべてナラ材の突板で仕上げています。天然木の風合いがありながら、綺麗な木目でシンプル&洗練された印象にできるかなと。お部屋の面積の割に木製の造作家具が多いので、木目が目立ちすぎると大げさにいうとログハウスのような雰囲気も出てくるかもしれなくて。そういったところにも気を遣っています。

第二回でご紹介した「髭モジャのペルソナさん」

 

ソファベンチの上部、開口しているんですね

高橋:はい、これは「室内窓に代わる何か」を提案したいなと思いまして。今回のように元々リビングつながりの和室を独立した居室にする場合、居室として必要な採光をとるためにリビング⇔居室間に「室内窓」を設置することが多いんです。既製品の室内窓も全く問題はないのですが、ここらで何か風穴を空けたいなと(笑)

リビングまわりの造作家具スケッチ

完成予想パース

佐々木:いろいろ検討しましたが、四方を囲う木製BOXを上部に置いて、壁を抜くような形にしました。

ただ抜くだけだと味気ないなと思ったので、周辺の造作家具たちと連続させて一体感が生まれると良いかなと。奥行も30cmとって飾り棚としても活用できるようにしています。

ガラス窓のほうがある程度は遮音性や視認性が高まると思うので、ケースバイケースだと思いますが、新たな選択肢として体験してもらえると嬉しいですね。

 

 

POINT④スッキリ&洗練をつくる、細かな工夫
ただの板が、ただの板じゃない

解体時の様子。マンションはコンクリート梁と壁との段差があることが多い。

マンションならではの凹凸、さりげなく解消している部分があるらしいですね?

佐々木:はい「シンプルで洗練された印象をつくる」ためにアレコレと細かい工夫を随所にしてあります。たとえばマンション特有なんですが、コンクリート梁や柱の影響でどうしても空間に凹凸が出てきます。シンプルで洗練した雰囲気を目指そうとすると凹凸は相性が悪いものですから、逆に生かしたり、自然と隠す方法を考えます。

今回でいえば……たとえば先ほども少し触れたTVボードの上部にある飾り棚はそこから生まれたものです。ちょうど横にかかる梁に沿う形で設置してあるので「段差を自然に隠す」という効果があるんです。ただの木の板なんですが(笑)

あとはほかの居室やキッチンまわりも梁や柱による段差がけっこう多かったのですが、同じように造作関係で吸収したり、壁を新たにつくったりして、凹凸をなるべく解消するようにしています。

こうした細かな工夫は、設計士の意図を汲んで工事部のスタッフから提案してくれることも多いんです。とっても頼りになるし、ありがたいですね。

高橋:ひとつひとつは細かくて、それだけで空間の印象をガラッとかえるインパクトはありません。でも逆にいうと、そういう細かな工夫の積み重ねだけでしか全体の印象はつくれないと思います。リノベーションでも新築でも、そういう細かな工夫をした実績はたくさんあるので、「あ、あの時の工夫をここでも使えるな」とか「あの現場で〇〇さんはこういう設計していたな、聞いてみよう」とか、北王ならではの引き出しは多いと思いますよ。

 

 

次回vol4では実際の工事現場の様子をレポートしていきます。まずはリノベーションならでは【解体】について、設計&施工管理の視点からお伝えしていきます。

8月初旬の公開&販売開始となるリノベーション・マンションモデル【リーベスト山の手】、どうぞお楽しみに! 

 

 

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