【マンションモデルができるまでvol.2】リノベーション設計

2026年8月、札幌市西区山の手エリアに、新しいマンションリノベーションのモデルルームがオープンします!マンション名は「リーベスト山の手」。(住所:札幌市西区山の手2条3丁目1-1 / 地下鉄東西線「琴似駅」まで徒歩13分)

「ただ完成を待つだけじゃつまらない!」ということで、解体前のガランとした空間から、素敵に生まれ変わるまでのプロセスを全部お見せする【モデルルームができるまで】の連載。

第2回のテーマはずばり「設計」についてです。「普通の中古マンション」だったこの部屋を、プロの設計士はどう捉え、どう生まれ変わらせようとしたのか?第2回では設計過程を、第3回で決定プラン&デティールをご紹介します。

担当の設計スタッフ高橋さん&佐々木さんにお話を聞きました!

── 今回、高橋さん&佐々木さんの共同設計にした狙いは?

高橋: いつもは基本的に1人の設計士が担当しているんですが、今回は「それぞれの価値観やライフスタイルへの視点、アイデアを持ち寄って、今までにない新しい提案をしよう!」ということになりまして。主に住宅や店舗リノベーションを担当する私(高橋)と、新築がメインの佐々木さんと二人で担当しました。

佐々木: 明確にふたりが担当というケースは初めてでした。「この要素おもしろいかも」「こういう仕上げはアリですね」など、自分には無い発想も共有できて、かなりチャレンジングで面白い経験になりました。

── 面白そうですね。そんなおふたりが、このマンションをはじめて見たときの印象はどうでしたか?

高橋: まず、圧倒的に「周辺環境が良いな」と思いました。学校や公園がすぐ近くにあって、緑も豊かで。山の手エリアならではの、独特の落ち着いた心地いい空気が流れているんですよね。すぐ隣にはインターナショナルスクールもあるのですが、インターナショナルスクールって、ほら、なんか「すごく良い場所」にあるイメージじゃないですか(笑)。

佐々木: あはは、確かに。お土地柄が良いイメージ。

高橋: 築年数はそれなりに経っているので、共用部などに多少の古さは感じるものの、管理人さんがしっかり手を入れて丁寧に管理されているな、という安心感も最初のポイントでした。

窓から見えるインターナショナル幼稚園(改修工事中)

── 室内の印象は?

佐々木: 私は、バルコニー越しに見える「景色の抜け」が本当に素晴らしいなと思いました。4階のお部屋なんですけど、周辺に視界を遮る高い建物がないので、窓から空も山も綺麗に見えるんです。ここに立っているだけで、すごく気持ちが良くて。

高橋: あの眺望は、この部屋の最大のポイントですね。

佐々木: 一方でマンションにどうしてもありがちな「玄関まわりの暗さ」は少し気になりました。せっかく窓側はこんなに明るくて気持ちいいのに、「いってきます」「ただいま」の時はちょっと暗いっていう。

高橋: 私も同感でした。あの立地で暮らしていそうな人を想像しつつ「眺望をたのしめる」「玄関まわりを明るく心地よく」、これは終始共通していましたね。

── 設計はどのように進めたのですか?

高橋&佐々木: まずは「ここにどんなご家族が住むか」というストーリー(ペルソナ)をしっかり設定しました。それを元にそれぞれが自由に最初のプラン(間取り)をつくるということに。

高橋:ストーリーは詳細に決めましたが、ザックリいうと「30代中盤~40代前半」「2人暮らし(夫婦) or 3人暮らし(お子様1人)」「ラフなスタイル」「いろいろ感度が高い」みたいな感じです。

佐々木:中でもキービジュアルとなった画像があって、参考にしたライフスタイル誌の画像なのでそのままご紹介はできないのですが……

キービジュアルとなった画像をイメージしたAI生成画像

佐々木:ちょっと違うけどまあこんな感じですね(笑)

高橋:彼らがこのお部屋で心地よく暮らしているシーンを想像していくみたいな感覚です。リビングでゆったりしているとき、キッチンで会話しながら料理しているとき、ストレスなく収納できている日々。その過程で妙に細かい部分もでてきたりするので、そういうのも大切にしてます。

── いくつかのラフプランを作成、検討を重ねる

<いくつかのラフプランを元に検討>

高橋:先ほどのストーリーを元にそれぞれがラフプランを作成しました。【眺望の良さを生かす】【玄関を明るく】に対して、いくつかの提案がありましたが、玄関については「土間拡張」案は完全に一致していましたね。課題だった玄関まわりの暗さをクリアしつつ、収納力ある多目的なスペースとしての提案です。

もろもろをすり合わせしていって、このラフプランを元に進めていくことになりました。

これは……ワクワク場所がたくさんありますね。

高橋&佐々木:はい、ワクワク場所がいっぱいです。

こまかいこだわり部分は次回聞こうと思いますが……ひとつだけ。

これはリビングまわりのスケッチですね。ココ、さっきの夫婦が座っていそう!

佐々木:この「ソファベンチ」ですよね。ここには特注のクッションをつくって置く予定なんです。奥行は70cm程度とだいぶゆったり仕様。彼ら、ゆっくりできそうじゃないですか。そして向かって右下はロボット掃除機のポートとして使えるサイズ感です。掃除をロボットにさせながら、空を視界にいれつつお茶片手にゆっくりできそうじゃないですか。

高橋:この棚&ソファベンチ、壁をL型でずっと連続させているから一体感があって空間に馴染むと思います。とはいえ、けっこう大きなサイズだから気を付けないと、木の主張が強すぎる空間なりかねなくて。そこで仕上げはナラの突板にして、主張しすぎない落ち着いた木目と色味にすることで、空間へ馴染ませることを狙いました。

佐々木:キッチンにもだいぶ検討を重ねてまして。というのも、どうしても移動できない配管部分をどうするか………

<玄関とキッチン部の完成予想イメージをチラ見せ>

という感じで、だいぶ長くなりそうなので終わります。次回、決定プランとともに細かな部分のこだわり、その狙いについて掘り下げていきますよ。

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