素材物件とは、リノベーションの基となる中古物件のことをいいます。最近は若い方でも、最初からリノベーションをイメージしている方が増えてきましたね。10年ほど前までは北海道ではほぼ新築ニーズ一辺倒だったといえるでしょう。
そうなると当然、市場にある良質な素材物件に注目が集まることとなり、相当なスピード感で買い手が決まってしまいます。
残念ながら札幌では簡単には中古物件の購入もままならない状況となってきました。
そこで今回は、私どもがお客様から素材となるリノベ向きの中古物件探しを依頼されたケースの実際の探し方と、注目しているポイントをお話ししたいと思います。
素材物件探しのためにヒアリングすること
私どもが素材物件を探す際には、お客様の希望の
①予算(リノベを含むトータルのご予算)
②物件種別(戸建てまたはマンション)
③建築年(特に新旧耐震基準について)
④広さ(リノベ前提なので間取りは問わず)
⑤希望エリア
⑥最寄り駅徒歩距離など
をお聞きし、それらをもとに情報を検索しています。
リノベーション視点で素材物件を見つける
検索には不動産業者向けの2つの検索ツールをメインに使用し、複合的に情報を精査しています。
条件に見合う物件があった場合、対象物件の築年数と広さから土地と建物の評価計算を行い、標準的な価値から大きな乖離がないかをチェックします。
ここで相場感覚と比べて高い、安いなどを見極め、値付けの妥当性をチェックします。併せて周辺同規模物件の過去の成約事例なども見て、周辺相場なども確認します。
また、リノベーションを行うには工事が伴ってきます。対象物件のボリューム、設備、築年数に合わせて工事費も簡易的に算出し、予算内に納まるかどうかも同時に見ています(物件がとても安くても、設備の状況によってはそれらの交換に多額の予算が必要になる場合も多々あるんです)。
以上の事柄を物件毎に行い、すべて(場合によってはほぼほぼ)をクリアした物件をお客様へご紹介し、興味のある物件に関しては仲介の不動産業者へ問い合わせをし、内覧の日時調整をいたします。
このように、ある程度条件を満たす一つの物件へたどり着くまで多くのチェックポイントがあるため、お客様がご自身で物件を探すことには時間やツールに関しての限界があるかもしれません。
私たちと一緒に素材物件を探しましょう
リノベーション住宅にご興味があり「素材物件探し」を始めたい方、ぜひ一緒に探しましょう。まずはお気軽にお問い合わせいただけると嬉しく思います。
リノベーションプランナーマネージャー
佐々木 貴信
二級建築士 / 宅地建物取引士 / インテリアコーディネーター / 福祉住環境コーディネーター2級