みなさまの家には、和室はありますか?
畳の上でゆっくりとくつろぎたい、おしゃれな和室に憧れるなどと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし現実は普段ほとんど使わず、タンス置き場になっていたり、洗濯物を干す部屋になっていたりと来客があった時は慌てて襖を閉めるなどともったいない使い方になってはいませんでしょうか。
そこでお客様を呼びたくなる、『魅せる和室』リフォームアイディアをご提案いたします。
1.リビングと一体感をもたせたモダン和室
リビング横にあった以前の和室の様子。畳が6枚の6帖の和室で押し入れ、仏間がある一般的な和室です。リビングと和室は雰囲気が違い分断された印象になっていました。
以前の和室の様子
畳の周りにはリビングと同じフローリングを張り正方形の畳にすることでモダンな印象に。押し入れだった部分は和室側に90cm広げウォークインクローゼットにして収納力もアップさせました。以前の和室より幅が90cm狭くなり4.5帖になったのですが、リビングとの統一感で空間に広がりが生まれました。開閉できる引き戸も造作したので、用途に合わせ個室として使うこともできます。
リビングと一体感をもたせたモダン和室
2.ワークスペースも兼ねたおしゃれな小上がり和室
小上がりにし高さを上げることで畳下や小上がり正面に引き出しをつけ収納を設けました。ワークスペースとしても使えるように小上がりに座ってちょうどいい高さにパソコンカウンターを取り付け、上部には吊戸棚を造作し細かなものもしっかり収納できるようにしています。
ワークスペースを兼ねたおしゃれな小上がり和室
畳下収納・小上がり正面の引き出し収納
個室として使う場合は引き戸を閉めて
3.掘りごたつのあるくつろぎ和室
あえて壁や引き戸をつけずリビングやキッチンと一体感を出したオープンな和室。掘りごたつは窓からの四季折々な風景を眺めながら家族団欒を楽しめます。家族がたくさん集まったときはテーブルを繋げて座れる工夫をしています。
掘りごたつのあるくつろぎ和室
4.和室を別の部屋へリフォーム
和室としては使わない方は、和室を別の部屋へリフォームすることをご提案します。リビングのTVボードは以前の和室スペースを利用してすっきり収納。以前の和室は2分割し、リビング側から使える書斎と玄関ホールから使えるクローゼットを設けました。書斎に使っている床材は畳風のフロアタイル。耐久性があるので椅子を使う書斎にも安心して使えます。
以前の和室スペースを利用してTVボードをすっきり収納
リビング側から使う書斎の床材は畳風のフロアタイル
和室は使っていないから無くしてリビングを広くしたい。というご相談は実はとても多いんです。もちろん広いリビングにすることも一つのアイディアですが、こんな使い方ができるのならば和室があってもいいかなと思った方はぜひ参考にしてみてください。
この他にもたくさんの事例がありますので詳しくはこちらからご覧ください。
リノベーションプランナー主任
赤川 裕理子
二級建築士 / 整理収納アドバイザー二級