最近の住宅は洋室が主流となり和室が少なくなってきましたが、畳のある空間は何となくホッと心が和むような気がしませんか?最近は洋室にも合う畳がたくさんありますので、モダン和室をリビング横に造り、魅せる和室を演出するのもいいですね。
琉球畳って?
洋室に合う畳としてよく見かけるのは、畳縁のない正方形の畳だと思います。『琉球畳』などと呼ばれることが多いのですが、実は琉球畳とは琉球で栽培した七島イ(しっとうい)を使って作った正方形の縁が無いタイプの一部の畳のことを指しています。独特のザラついた手触りのある七草イは、長く使い込むほどに馴染み手触りが良くなっていくのが特徴です。近年はその形状の特徴である、正方形の半畳(88cm×88cmが一般的)の縁無の畳の総称を『琉球畳』と言うようになってきました。そして、日本らしさの象徴でもあった和室の減少により国産のイ草(いぐさ)を栽培する畑も少なくなっているようで、多くは輸入のイ草を使っているのが現状のようです。
畳表の種類って?
畳表(たたみおもて:畳表面のゴザの事)にも種類があり、七草イ、国産イ草、輸入イ草の他、和紙や化学素材(ビニール系)など色々と種類があり、それぞれ特徴があります。中でも和紙畳はカラーバリエーションが豊富で洋風のインテリアに合わせやすいのが特徴です。機械すき和紙を使用した和紙畳は、和紙をこより状に丸め樹脂コーティングしたものを畳表に編んでいるため、日焼けや傷に強い特徴があります。
和紙を使った和紙畳:大建工業
和紙畳の特徴って?
従来の畳は、最初は草の色の緑色ですが、日焼けや経年劣化により枯れた草の色の黄土色っぽい色に変色していきます。しかし和紙畳はカラーバリエーションが豊富で従来の畳色以外の濃紺やこげ茶、水色など様々な色があります。また和紙畳は樹脂コーティングの特殊加工により、日焼けがしにくく傷に強く水が染み込みにくいという特徴を持っていますので長く綺麗な畳を維持する事が出来ます。ペットを飼っているご家庭や小さなお子様がいるご家庭にお勧めです。イ草の畳の場合、10年前後で畳表を変えたり、裏返したりのメンテナンスをする方が多いようですが、和紙畳はそのメンテナンスサイクルがグッと長くなると思います。
いかがですか?こんな畳だったら和室もいいかなと思いませんか?しっかりとした和室を造らなくてもフローリングの上に置くだけの置き畳(おきだたみ)もありますので、お子様のお昼寝の時や来客のお布団を敷く時など、必要な時だけ畳を使うということも出来ますね。
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『魅せる和室』リフォームアイディアご提案 からご覧ください。
リノベーションプランナー主任
赤川 裕理子
二級建築士 / 整理収納アドバイザー二級