合板とは【よく使われる建築用語】【北王リノベーション札幌が解説】

建築現場でよく使用されている『建築専門用語』

今回は『合板(ごうはん)』について少しだけ解説したいと思います。

木の丸太を大根のかつら剥きのように剥いて作った厚さ0.6~3mm程度の単層(1枚)のものをベニヤ板と呼びますが、このベニヤ板を接着剤で何枚か積層してできた板のことを『合板』と言います。

針葉樹の合板

何枚かのベニヤ板を繊維方向が交互になるように接着し強度を上げています。厚さは用途によって様々ありますが

9ミリと12ミリがメインサイズだと思います。板のサイズは3’×6’(サブロク)と呼ばれる、910×1820ミリが基本です。尺寸の呼び方でサブロクは3尺×6尺の略称です。

他にも『コンパネ』と呼ばれるコンクリートの型枠として使用されるものがあります。コンクリートパネルを略してコンパネです。これも合板の一種です。

コンパネ(型枠用・パネコート)

また、合板の一つに『構造用合板』と呼ばれるものがあります。主に建築に使用される合板で壁下地・床下地・屋根下地などに使用されます。使用される箇所により厚さが決まっており、JASにより接着材の性能・表面材の品質・有害物質の飛散量なども定められています。JAS認定品には刻印が押されています。

JASの刻印

ちなみにFと☆4つ(フォースター)は接着材のホルムアルデヒドの放散量を表します。JAS(日本農林規格)において定められている、シックハウスの原因となるホルムアルデヒド等級において最上級規格となっており、最もホルムアルデヒドの放散量が少ない建材となっています。ホルムアルデヒドはシックハウスなどの原因となる物質です。☆が多くなるほど放散量が少なくなります。

内装の仕上げ材として棚板などによく使用される『シナランバー』も合板の一種です。

榀(しな)ランバー

他にも家具などに使用される『エコシラ合板』

エコシラ合板

カウンターや階段などにも使用される『クルミ三層合板』もあります。

クルミ三層合板

まだまだ他にもいろいろな合板があります。用途によって種類は分かれますが、好みで表面の木目のキレイさや予算などで選ぶと良いかと思います。

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