新築マンションを購入して22年経過。子供はそれぞれ独立し、これから老後に向けてご夫妻のライフスタイルに合わせてリノベーションをした、札幌市中央区にお住いのI様の施工事例のご紹介です。
1.間取り
4LDKで97.47㎡ ファミリー向けのゆったりした間取りでした。
リノベーションモデルハウスや完成見学会を何度か足を運んでくれたI様。
2プランを提示させていただき、打ち合わせを重ね間取りが決まりました。
POINT
・なるべく既存の間仕切り壁を利用することで、解体費用や暖房器具の移動などのコストを抑えることができた。
・
2.ご主人様のご要望
ご主人様は、寝室に本棚をいくつか設置して小さなカウンターをPCデスクがわりに使用していました。
本棚を造りつけた書斎が個室で欲しいというご要望。
元々の納戸や押入れ部分を書斎に施工しました。
POINT
・足元は、暖かさを考慮してタイルカーペットに
・机のセンターには配線孔を設けて、机の上はスッキリ。
・本棚造作で倒れる心配はない。棚の高さは2㎝ピッチで変えられる。
・背面にも奥行きのある本棚と押入がある。
・リビング側に大きな窓があるので、明るく風通しも良いです。
室内窓の硝子は、チェッカー硝子と泡入り硝子のデザインで、レトロな雰囲気に。
※写真参照
3.奥様のご要望
奥様は、趣味の手仕事に没頭できるアトリエが欲しいと思っておりました。
元々のキッチンは広すぎて、奥まったところにあったので、そこをいくつかの用途を兼ね備えるプランとなりました。
1)アトリエ
広いデスク・本棚・明るさも必要。PCも置きたい。
2)パントリー
キッチンの横なので、食品など収納するスペースとしても利用したい。
3)ドライルーム
洗濯脱衣室へもつながるし、風通しも良いので、物干し場としても利用したい。
POINT
・既存の納戸の棚を捨てないで、リメイク塗装して利用しました。
・既存のシステムキッチンのキャビネットは利用。
・ホスクリーンという脱着型の物干し竿取付。
・机と棚は造作し、手元灯も装備。
・壁紙は、奥様の好きなブルーです。
3.対面キッチンにできるの?
排水の関係で、対面キッチンにすると、床が上がることを想定していましたが、
現場調査の結果、配管スペースをアトリエ側の壁面に設けることで床の段差をつくらずに対面キッチンが可能となりました。
※マンションの場合は、造りによって段差を設けなくてはいけない場合もありますので、お気軽にご相談ください。
対面キッチンリフォームで段差を設けた事例はコチラを見てください。
4.広々LDK
和室→リビングへ
リビング→ダイニングへ
ダイニング→キッチンへ
キッチン→アトリエ兼パントリーへ
と変わりました。
旧和室の障子や下がり壁や袖壁を撤去して広々と見通しの良いワンルームになりました。
POINT
・手元が隠れるキッチンは、TAKARAさんのセミオーダーキッチン
・リビングとダイニングの照明は、既存利用
・キッチンのふたつのペンダント照明は合わせて新調
・出窓カウンターと収納扉も全体のインテリアに合わせてリメイク ※写真参照
・ウォールナット色に合わせてきれいに蘇りました。
・リビングの背面は配線スペースを確保
・書斎の窓が見えてつながりがあります。
5.まとめ
ご主人の書斎と奥様のアトリエ兼パントリー をクローズアップしてご紹介させていただきました。
こちらのI様のお宅は、コーヒー好きなご主人とよく行くカフェの内装の雰囲気が落ち着くという事でした。
白い空間ではなく、ダークウッドな床色にグレーの壁紙。ドアや造作材は青緑系で、グッと渋くて落ち着く内装となりガラリと印象が変わりました。グレーは、今年の流行色でもあります。リノベーションって奥深いですね。
リノベーション事業部部長
中澤 広美
二級建築士 / インテリアコーディネーター / 増改築相談員 / マンションリフォームマネージャー / 整理収納アドバイザー1級 / キッチンスペシャリスト / BIS(断熱施工技術者)