リノベーションで、洗面室と洗濯脱衣室を分ける間取りが人気の理由とは

リノベーションするときにおすすめした洗面室と洗濯脱衣室を分ける間取りにについて、築20年のマンションをリノベーションした、札幌市中央区のH様の事例をご紹介いたします。


洗面室と洗濯脱衣室の役割は?

01.洗面室の目的と必要な機能

02.脱衣室の目的と必要な機能

03.洗濯室の目的と機能


01.洗面室の目的と機能

洗面室は、身支度をする場所です。家族全員が毎日、朝晩使用します。洗顔・歯磨き・手洗い・うがい・髪の毛を整えたり・ドレッサーを兼ねる方もいらっしゃいます。来客時に手洗い場として使用することも想定されますね。

▲工事後の洗面カウンターと三面鏡 背面に収納棚

家族の数によって、その必要なものの量も変わってきますね。鏡・歯ブラシ・コップ・ハンドソープ・化粧品・整髪料・ドライヤーやヘアアイロン・タオル・メイク道具・ヘアアクセサリー・コンタクトレンズ・鏡・ゴミ箱・時計など多種多様です。小物の収納や清掃性の良い素材を採用したり充電が必要な場所にコンセントも欲しい等。

▲三段ワゴンやIKEA・MUJIのトレイや収納ボックスで家族別に上手に収納

廊下に面してオープンなので、家族が入浴中でも気兼ねなく使えるのも良いですね。脱衣室側とは、引戸で開け閉めできると便利です。

▲ガラス入りの建具・場合によっては鍵付きにしておくと便利ですね


02.脱衣室の目的と機能

洗面室と脱衣室を分けることで、一番の良い点は、やはり他の人に気兼ねなく浴室を使える事ですよね。ただ年数の経過した住宅だとおおよそ2帖大の大きさに洗面台と洗濯機とボイラー室を兼ねている場合がとても多いです。これは、一昔前は個室を大きく作ることが住みやすい家だという観念があったからでしょうか?最近の生活スタイルだと、個室は就寝が主な目的なので、さほど広さは求められません。むしろ毎日家族が使う空間こそ、様々な機能や収納を満たす傾向にあるように感じます。また、H様の様に二世帯住宅の場合は特に洗面室を分けて使える方が良いのです。脱衣カウンターもあると便利ですね。

▲洗面横の引戸を開けると脱衣室

浴室は広すぎたので実は狭くしました。プランニング上、マンションながら戸建用ユニットバスで対応しました。狭くしたといっても戸建では一番多い1.0坪タイプです。その分脱衣室廻りの面積を増やすことができました。H様のように換気乾燥暖房機も搭載されていると温度差を無くすことができて安心です。


03.洗濯室の目的と機能

一般的に洗面室や脱衣室に洗濯機を置いている場合が多いと思いますが、どちらかと洗濯室を兼ねる場合について私は、脱衣室に置く方が良いと思います。洗面室は来客時に使ってもらう場面がありますが、脱衣室はほとんど家族しか使いません。そして、洗濯室周りには洗濯物や洗剤類など家事スペースとして生活感が出やすいものです。下の写真は、H様の洗濯脱衣室の例です。ドラム式の洗濯機を使っている・下洗いは洗面ボウルと分けたい・家族別の洗濯物入れを置きたい・その場で洗濯物を干したい・アイロンがけも行えたら便利・洗剤類のストック棚も欲しい!

▲L型のカウンターを造作

H様のお宅では、L型のカウンターを造作して、その周辺に洗濯物入れの棚・シンク・脱衣置き場・アイロン掛けを兼ねる工夫をしました。お引っ越し後に快適に住まわれている様子を拝見して、とても嬉しくなりました。

▲船舶用のはめ込みシンクを注文

この空間に適当だったのが、船舶用のミニシンク。もう少し大きいと尚良かったのですが、シンク横の水切りスペースが機能的だと思いました。


まとめ

さて、今回は洗面室と洗濯脱衣室を分ける間取りが人気な理由について、札幌市中央区H様のリノベーション実例を交えてご紹介しましたが、生活スタイルやご家族状況によっても変わってきますし、同じ空間にレイアウトする場合でも工夫次第で住みやすく工夫することもできると思います。家づくりでどうしたらよいのか考えている方はお気軽にご相談してください。

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リノベーション事業部部長

中澤 広美

二級建築士 / インテリアコーディネーター / 増改築相談員 / マンションリフォームマネージャー / 整理収納アドバイザー1級 / キッチンスペシャリスト / BIS(断熱施工技術者)

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